Tips#1: 風情報を得る
Anemometerモード測定手順

Anemometerモードとは、風上または風下にグライドすることで風向きと風速を測定する特殊モードです。 測定は次の3ステップで行います。

(1) Anemometerコマンド入力
ボタン操作の場合は、Bボタンを押しながらRボタンを押すとAnemometerコマンドとなります。 モーションコマンドでは、ピッチング連続3回がデフォルトのAnemometerコマンドとして設定されています。
Anemometerモードになると専用の測定画面に切り替わります。

(2) Phase1測定
風上または風下にグライドします。Phase1のみで測定を終了する場合は、グライダをニュートラル状態にします。 どのような状態をニュートラルにするかは自由です。バンザイの状態でも良いですしフルアクセル状態でも構いません。 ただしニュートラル時の対気速度を、Anemometerメニューの"Nスピード"に予め設定しておく必要があります。 進行方位とスピードが安定すると、Phase1測定完了です。
Anemometerメニューの"そくていP"が[Phase1のみ]になっている場合は、Phase1の測定結果表示後にナビ画面に復帰します。 "そくていP"が[Phase2]になっている場合は、Phase1測定完了後に自動的にPhase2の測定モードに 遷移します。

(2) Phase2測定
測定精度を高めるために、Phase1測定時の180°反対方向へPhase1と同じ対気速度でグライドします。 この時、反対方向の目安のためにグライド方向を示す白い矢印が表示されます。 進行方位とスピードが安定するとPhase2測定が完了し、風情報が表示されます。
またPhase2が完了するとその時の対気速度が自動で"Nスピード"に登録されるため、 以降はPhase1のみで測定ができるようになります。

※ Anemometerモードにはタイムアウトが設定されています。タイムアウトすると 風情報の測定は中止し、ナビ画面に復帰します。

磁石を利用して風上/風下へ進む
Anemometerモードでは風上か風下へグライドする必要があります。風上や風下へ進む時には グライドパスの中心が正面となるように進行方位を調整するのが最も簡単ですが、 グライドパスが分かりにくい場合は、磁石を使って風上や風下を確認することができます。

グライダは横から風を受けるとドリフトし、磁石の方位とGPSの進行方位に差異が生じます。 そこで差異がある場合は旋回を行い、風向と平行になるように磁石とGPSの方位が合う方向に進路を変更します。

磁石方位とGPS方位が一致すれば、風上または風下へ進みます。

太陽へ向かって進む
Anemometerメニューの"そくていP"が[たいよう]になっている場合は、太陽の方向を向いて進みます。 ここで「太陽の方向へ進む」ではない事にご注意ください。 あくまでも、偏流のためのカウンタ等は当てずに、「太陽の方向を向いて進む」です。
[たいよう]モードでは、ドリフトを意識して進行方位を調整する必要がありません。 ミニ日時計のような物で影を確認して、影の逆方向へニュートラル状態で滑空するだけで風情報の確認ができるため 非常に簡単です。ただし、大きな欠点があります…。
(1) 雲に弱い。曇りの日は太陽の確認が困難です。
(2) 太陽が直上にある時に測定できない。 ([たいよう]モードは太陽が直上±5°以内にあるときには動作しません。)
(3) 夜は測定できない。

太陽以外に簡単に方位が固定できるものがあれば良いのですが、 他の案(「真北に向かって進め」や「次のパイロンに向かって進め」など)は目視でのターゲット確認に頼る必要があり、 イマイチです。結局のところ、標準モード(Phase1/2)での測定が一番使い易いようです…。

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